RAMEN in OOMUTA

幸竜ラーメン/上屋敷町/MAP

黒ずみ始めたセメント床に真紅のカウンター、と正統派のお出迎え。座敷もあり子連れにも嬉しい。大牟田ラーメンを底辺に感じるクリィーミィーなファーストタッチで入り、舌皮を軽く剥くマイルドさとスローに舌芯に迫るテイストの正体を追い一進一退の攻防が続き、やがて禅問答にも似た境地で箸を進めている自分に気付く食感である。圧巻はサイドメニューの「焼豚」。通常、ラーメンに飾られるものよりも明らかに野太く、わざとらしいほどにブ厚くカットされた豚肉がゴマをふられズラリと大皿に大輪を咲かせる。中央のネギを巻きつ巻きつ添えられた醤油風味の油ダレで食すが、自身の幼く未開なミートテイストゾーンに直球が打ち込まれ、しばし快楽と悶絶の揺りかごに身をまかせる。男子なら気合、女子なら二名以上での来訪の機が訪れたら観念し挑んで欲しい。

ラーメン大盛

焼豚